三重県松坂市のある交差点に呪いの灯篭がある。灯篭は壊れていて本来なら新しいのに取り換えるかあるいは取り壊すのが普通だが、壊れたままの姿で不自然に残されている。
その理由は江戸時代まで遡る。この場所である旅人が倒れていて助けを求めたが誰にも助けてはくれなかった。その旅人は『触りたくなければ触らなくてもいい』と言い残し息絶えた。
その後、この場所では男の霊が立っている、だれかに肩を掴まれるといった現象が度々起きるようになった。旅人の呪いだとして、供養を目的に灯篭が建てられた。
しかし行き倒れた旅人の怨念は現代になっても消えていない。この交差点は交通量が多いため道路拡張の計画が行われ灯篭は撤去される事になったのだが、工事関係者の元に奇妙な現象が起こるようになり、ついには死人まで出てしまった。
計画は断念され灯篭は今も尚、その姿を残している。
そしてこの灯篭を触った者には祟りが起こると言われ恐れられている。
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