現在は観光客や海水浴客などで賑わう須磨海岸だが、大正時代から昭和初期には自殺の名所として有名だったらしい。
1929年(昭和4年)、ニューヨーク証券取引所の株価暴落に端を発して世界恐慌が始まるが、実はその2年前の1927年(昭和2年)、日本では片岡蔵相の失言による取り付け騒ぎから発生した金融恐慌があった。そしてこの煽りを受けて当時三菱、三井と肩を並べるほどの財閥であった神戸の鈴木商店が破産している。
上記の経済情勢が影響してか、この年に須磨海岸では自殺が多発した。1927年の1年間だけで自殺67人、未遂127人を数え、須磨海岸は自殺の名所として全国に知られることになった。おそらくこの年が自殺のピークと思われるが、須磨海岸での自殺はそれ以前の大正時代から知られていたという。
近年は自殺も減ってあまり自殺スポットという感じはしないが、それでも自殺はちょくちょく起きていて、特に1996年に当時の神戸市助役が、頭から灯油をかぶり須磨海岸で焼身自殺するというショッキングな事件もあった。
また須磨海水浴場では溺れて亡くなる人も多い。利用客が多い海水浴場では、ある意味水難事故は付き物なのかもしれないが、水難事故が多い原因は、自殺者の霊が泳いでいる人を海に引きずり込むためと言う説もある。
今から40年以上も前の1970年代には、海水浴場東側(ヨットハーバー寄り)の沖合に浮かぶ一文字突堤の上に、夜な夜な男の霊が出るという噂があったそうだ。そしてこの男の霊が「おいでおいで」と手招きをすると、手招きされた人は見えない力によって海に引き込まれてしまうのだと言う。
どんな幽霊が出ましたか?
少年2
男性12
老爺5
動物0
少女5
女性5
老婆6
正体不明4
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