大野市七板(なないた)にある使われなくなった火葬場。
火葬場と言っても近代的な炉を持つ火葬場と違い、コンクリートブロックとレンガを使った簡素な作りで、昔よく見られた火葬場と墓地とを合わせた「三昧(さんまい)」と言った方が適切かもしれない。
この火葬場は2005年11月7日に起きた「福井火葬場心中事件」の現場として知られる。この事件は、七板に住む当時80歳の夫が82歳の妻と一緒に火葬炉の中に入り、焼身自殺をした事件だ。2人は近所でも仲がいいと評判の夫婦だったが、妻は糖尿病を患いほとんど歩けなかった上、事件の数年前からは認知症も発症していたという。
このため夫が妻のために病院の送り迎え、掃除や洗濯に加え妻の介護などを一手に引き受けていたという。しかし自身も高齢であり、いつまで介護出来るかも分からない。そのため将来を悲観しての心中と見られた。ショッキングな事件であると同時に、増え続ける老老介護に対して問題を提起する事件でもあった。
火葬炉は現在もひっそりと墓地の一画に残されているが、事件以降、火葬炉の扉は施錠されている。付近を歩いていたら、誰も居ないのに人の話し声がした、人の足音がしたなどの話があり、一部で心霊スポットと噂されている。
※廃墟には、まだ心霊スポットにはなっていないけど雰囲気が怖い場所も登録されています
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