坂田ヶ池を中心とした17.2ヘクタールの敷地には、キャンプ場やアスレチック広場があり、週末には家族連れで賑わう公園だが、公園として整備される前は葦(あし)の生い茂るおどろおどろしい場所だったという。
坂田ヶ池はもともと江戸時代に灌漑用として作られた池で、この池には人柱伝説が残る。これは公園から2Kmほど北にある龍角寺に伝わる伝説で、それによると坂田ヶ池の堤は度々決壊して付近に水害をもたらしたという。困り果てた村人は人柱を建てて洪水を鎮めようとした。しかし、当然のことながら村人は誰も人柱にはなりたがらない。
ちょうどその時、村の近くに子どもを背負った母親が通りかかった。そこで村人はこの母子を捕まえて、親子共々生き埋めにしてしまったという。背中に背負っていた子どもはその時梅の実をかじっていたといい、これ以降、池の近くに生えた梅の木の実には、どれも子どもがかじったような跡がついているという話だ。
こんな伝説があるためか、今でも坂田ヶ池のほとりには母子の霊が出ると言われている。また坂田ヶ池から房総風土記の丘にかけて大小様々な古墳があり、もともとこの辺り一帯が古墳の山なので、その意味でも心霊現象が起きやすいのかもしれない。小学校の遠足で房総風土記の丘に行って写真を撮ったところ心霊写真が撮れたという話も聞かれる。
どんな幽霊が出ましたか?
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