別子銅山(べっしどうざん)。江戸時代の元禄3年(1690)に発見され、1973年に閉山した新居浜市の銅山。
銅山の中でも東平(とうなる)地区は現在も鉱山遺跡群が残り、天空に浮かぶ廃墟群はさながらマチュピチュ遺跡のようで、「東洋のマチュピチュ」とも呼ばれ観光スポットにもなっている。
ここが心霊スポットと言われる所以(ゆえん)だが、この銅山では戦時中、労働力の不足から236人の朝鮮人労働者を補充し作業に当たらせていたが、これら朝鮮人労働者らはロクに食事も与えられずにこき使われていたと言われ、中には自殺する労働者もいたらしい。そのため銅山周辺に朝鮮人労働者の霊が出ると言われている。
特に明治37年に建設された別子銅山第三変電所付近で霊の目撃報告が多いらしい。
ある人が友達数人とドライブで夕暮れ時に東平地区に行ったのだという。駐車場に車を停めて一通りレンガ造りの廃墟やトロッコのインクラインなどを見て回って、いざ車に戻ると車のエンジンがかからない。やがて夜になると、どこから現れたのか車の周りを大勢の人影が取り囲み、「ドンドンドン!」と車を叩き始めた。結局、その人は気絶してしまいそのまま朝を迎えたという。
余談だが2014年8月16日にフジテレビで放送された『ほんとにあった怖い話』の「S銅山の女」は、劇中の所在地は香川県ということになっているが、モデルとなっているのは別子銅山の第三通洞らしい。
※廃墟には、まだ心霊スポットにはなっていないけど雰囲気が怖い場所も登録されています
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