新居浜市、別子銅山の山根製錬所の跡地に残る煙突で国の登録有形文化財に指定されている。もともと山根精錬所は、別子銅山で廃棄していた低品質の鉱石から硫酸や鉄を取り出すことを目的に明治21年(1888)に竣工したという。しかし残念ながら事業としては成り立たず、わずか6年余りで閉鎖されたらしい。
煙突のある生子山(しょうじやま)は通称えんとつ山と呼ばれ、どういう曰くがあるのか不明だが、この煙突周辺でよく霊が目撃されるという。
曰くとなりそうな事件としては、戦国時代、この近くに生子山城という城があったが、天正13年(1585)の豊臣秀吉の四国征伐により落城したという。
また別子銅山では、明治32年(1899年)、台風による豪雨で発生した山津波により周辺の地域で600名近い死者を出している。
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