「いのはな慰霊碑」の近くにあり、こちらも「湯の花トンネル列車銃撃事件」の慰霊目的の観音様と思われがちだが、実はこの観音様は列車銃撃事件とは関係なく、中央道の下を通るトンネル(八王子30号)付近で事故により亡くなった小学生の霊を慰めるために建てられたものだ。
もっとも観音像右側の石碑によれば、列車銃撃事件の犠牲者も“併せて”鎮魂すると書いてあるので、半分は列車銃撃事件の慰霊で間違ってはいないのだが、本来の目的は小学生慰霊のためということだ。
この事故が起こったのは1991年4月。当時八王子30号トンネルを通り、八王子城址に通じる登山道があったため、近くの小学校の生徒たちが遠足で八王子城址へ向かうためこのトンネルを通った。
ところでこのトンネルは当時から人通りも少なかったため、近くの業者がトンネルの中に大型トラックを路駐させていたらしい。ちょうど遠足の小学生たちがトンネルを通っている時、運が悪いと言うか、サイドブレーキの引きが甘かったトラックが動き出したのだという。トンネルは内部から手前の入口に向かって下り坂になっているため加速が付き、トラックは小学生の列に突っ込み、次々と小学生をなぎ倒して行った。
もちろんすぐに救急車が来て救助が行なわれたが、残念ながら1人の生徒が亡くなってしまった。知徳観音はその亡くなった生徒の慰霊のため建てられたという話だ。そしてこの事故のため、八王子30号トンネルもフェンスで封鎖されてしまったと言われている。
偶然が重なった不運な事故と言ってしまえばそれまでだが、ちょうど小学生が通っている時にトラックが動き出したのは偶然だろうか?あまり考えたくはないが、もしかすると列車銃撃事件の犠牲者の霊が、寂しさから小学生をあの世に引き込もうとしたのかもしれない。
どんな幽霊が出ましたか?
少年10
男性3
老爺0
動物0
少女6
女性5
老婆0
正体不明2
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