倉敷公民館のはす向かいに「おいま井戸」と呼ばれる井戸があり、この井戸には悲しい伝説が伝わる。
昔(おそらく江戸時代)、この場所に長者の屋敷があり、おいまという女性が下女として働いていた。ある日、この長者の家で当時高級品であったサツマイモが一本無くなった。長者は使用人の中でも貧しいおいまが盗んだのではないかと疑った。
おいまは身の潔白を主張したが、欲深い長者は聞く耳を持たず、おいまの父親まで呼び出して、どう責任を取るのだと迫った。すると父親は、娘に盗みの疑いがかけられたことを恥じ、娘をその手で殺し、みずからも腹を切って死んだという。ところがその後、無くなったサツマイモは、長者の親族の者が持ち帰っていたことがわかり、おいまの潔白が証明された。
長者はおいまを懇(ねんご)ろに葬ったが、この事件以降、家の裏にある井戸からは毎晩のようにおいまの幽霊が現われ、長者の枕元に立った。長者は恐怖のあまり発狂して死に、やがて家は絶えてしまい、おいまの幽霊が出たとされる井戸だけが残された。
どんな幽霊が出ましたか?
少年1
男性5
老爺1
動物4
少女2
女性3
老婆0
正体不明0
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