川崎市麻生区黒川にある毘沙門天を祀るお堂。かつてこの場所には金剛寺という1200年前に創建された寺があったが、明治期の廃仏毀釈の影響もあってか廃寺になってしまったという。
現在お堂は地元の人たちによって管理されているが、参拝する人も少なく寂れた感じがするお堂だ。また境内を入ってすぐ、鳥居の脇に廃仏毀釈で首を落とされた石仏群があり、昼間でも少し不気味な雰囲気。
2000年代初頭に周辺の山林で自殺があったといわれ、そんなことから心霊スポットと言われているらしい。
またこんな噂もある。この辺りは今でも東京都町田市と神奈川県川崎市の境であるが、昔からここは村と村の境界地域であったらしく、行き倒れになって死んだ人の死体が打ち捨てられたり、なかば風葬地のような状態だったらしい。
これと関連しているかは不明だが、近隣の農家の方が、夜中にお堂の方から謎の泣き声のようなものを聞いたという話も聞かれる。
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