座間市の芹沢(せりざわ)にある公園。茅ヶ崎にも芹沢地区があるので混同しやすいが、ここは座間市の芹沢。この公園には戦時中の地下工場跡があり、この地下工場付近で霊が出ると言われている。
戦時中の昭和19年(1944)、本土空襲が激しさを増してきたため、高座海軍工廠(海軍直属の工場)の分散化・地下工場化が計られた。その地下工場の1つがこの公園に建設された「高座海軍工廠芹沢地下工場(中丸地下工場)」である。
この手の地下工場跡では、戦時中に外国人労働者が酷使されたとか、生き埋めになったなどの話がありそうだが、実はこの工場に限ってはそのような曰くはないようだ。
ここが心霊スポットと言われる所以(ゆえん)は、以前地下工場の入口とその周辺で何件か自殺があったので、自殺者の霊が出るということらしい。
地下工場の建設には1万人規模の工員が動員されたと伝えられ、その8割は台湾出身の少年工だったそうだ。もちろん日本人も建設に加わり、当時東京帝国大学の学生であった三島由紀夫も勤労動員で工場の建設に従事していた。三島由紀夫の著書『仮面の告白』に当時の記述があり、それによると建設作業はそれほど過酷ではなく、台湾出身の工員たちと友達になり和気あいあいと作業を進めていた様子が書かれている。
この工場は完成し実際に稼働していたようで、海軍の局地戦闘機(迎撃機)「雷電」を製作していたらしい。
どんな幽霊が出ましたか?
少年10
男性10
老爺2
動物0
少女6
女性11
老婆3
正体不明2
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