来迎寺(らいごうじ)は大阪府守口市にある浄土宗のお寺で、幽霊の足跡がついた座具が今も保管されている。
この足跡の謂れはこんな話だ。寛保3年(1743年7月14日)、来迎寺の慈天上人が夕方のお勤めをしていると、1人の女性の幽霊が現れた。
女の霊が言うには、自分は江戸小網町の大工の妻「お石」と言い、病床に伏して亡くなったのだという。しかし夫は元来遊び好きで、自分を弔ってもくれない。そのためこの世に未練を残しさまよっているのだと。
ここに現れた理由は、以前、天筆如来(来迎寺のご本尊)の掛け軸が江戸で開帳された事があり、これを拝んだご縁で来迎寺を訪れたといい、自分の供養のため上人に念仏回向をお願いした。
これを聞いた慈天上人は、お石の前に座具を引き、一緒に念仏回向するよう勧めた。念仏回向が終わると未練は晴れ、お石の霊は成仏した。お石は上人のもとを去る際、お礼に自分の足跡を座具に残したのだという。
この「幽霊の足跡」は、今でも来迎寺の法要の日に一般公開されている。
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