瀬戸内海沿いを走る県道47号線に、大きく陸側に急カーブする地点がある。ここは地元で幽霊カーブと呼ばれていて、この場所では自転車やバイクの事故が多発しているのだと言う。
事故が起きる原因は急カーブでのスピード出し過ぎと思われがちだが、実はこのカーブに巣くう地縛霊が事故を引き起こしているという噂がある。
こんな体験談がある。ある青年がスクーターでこのカーブに差し掛かったところ、急にスピードが落ちてしまった。後ろの誰か乗っている感覚があり、恐る恐る振り返って見ると、そこには痩せこけた皺だらけの老婆が乗っていた。青年はびっくりして転倒し、スクーターも放置して家に逃げ帰ったという。
この場所では老婆の霊の他に、子供を抱いた女性の霊や小学生くらいの少年の霊も目撃されている。では、なぜここで心霊現象が起きるかとうい話だが、事の発端は戦前までさかのぼる。
このカーブの海側は少し低くなっているが、この部分に病人小屋と呼ばれる6坪(12畳弱)の小さな小屋が戦前まであったのだと言う。病人小屋は伝染病に罹った人を隔離するための小屋で、ここに連れて来られた患者はろくに看病もされず、食事も与えられず、飢えか病気で死を待つだけだったそうだ。
この小屋は大分前に撤去されたが、病人小屋に隔離され、飢えと絶望の中で亡くなった人達の霊が、「家に帰りたい」という一心でバイクや乗り物に乗って来るのだろうか。
どんな幽霊が出ましたか?
少年18
男性0
老爺0
動物2
少女2
女性20
老婆13
正体不明0
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