福岡市の中央区清川にあるロータリー交差点。周りは全部普通の交差点なのに、ここだけ不自然にロータリーになっていて、ロータリーの中心に埋め立てられた井戸がある。
昔、この辺りはいわゆる花街、色町と言われる場所で、遊郭が立ち並んでいたそうだ。当時は、性病や伝染病で亡くなる遊女も多く、遊女の遺体をこの井戸に投げ入れていたと言われている。そのため井戸には遊女たちの怨念がこもっていて、今でも霊の目撃談が絶えないそうだ。夜中にこのロータリーを通ったら、中央に髪の長い女性が立っていたという話が聞かれる。
そもそもこの場所にロータリーを作ったもの、遊女の祟りで井戸を壊せなかったからという話もある。戦後になって道路整備が進み、この場所も普通の十字路にする予定だったが、井戸を撤去しようとしたところ、工事関係者に不幸があったり、原因不明のトラブルに見舞われたりしたため、井戸を残してロータリーにしたのだとか。
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