手の平と手のひらを合わせる通常の拍手とは逆にして、手の甲を合わせる拍手を裏拍手(逆拍手)といいます。
通常の拍手は生きている人間に対しての称賛を表します。また、魔を遠ざける力を持っていて、神社などでは神様への感謝の意を示すものとされています。
しかし裏拍手は死人に対する拍手といわれており、不吉で縁起の悪いものとされています。
生きている人間に対して裏拍手をするのは「あの世へ行け」というメッセージが込められています。呪い目的で行う人もいます。
裏拍手について有名な怖い話を紹介します。
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深夜にカップルが心霊スポットへ肝試しに行きました。二人は些細なことから喧嘩になり、彼氏は彼女を心霊スポットへ置き去りにして一人で帰ってしまいます。
しばらくして彼氏は頭を冷やし、さすがに心霊スポットで置き去りにしてしまうのはマズイだろうなと思い彼女の元へ引き返します。
二人はお互いに謝って仲直りして帰ることにしました。
帰り道の途中で二人に手を振っている子供を発見しました。こんな夜中に子供が一人・・・、どう考えてもおかしい。よく見ると子供はこちらに手の甲を向けて振っています。
彼女が「迷子なんじゃない?家まで送ってあげようよ」と言いました。彼氏はこう返事しました。
「よく見ろ、手の振り方が変だろ?あんなふうに普通とは反対の行動をする奴はさ、この世の存在じゃないんだよ。あれは幽霊とかそういったもので、俺たちをあっちの世界に呼び込もうとしているんだよ」
彼女は「そうなんだ、物知りだね」と尊敬の眼差しを向けて拍手をした。
彼女は手の甲を合わせて拍手をしていた。
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