「ババサレ」という都市伝説を知っているか?
この話を聞いてしまうと、鎌を携えた老婆が真夜中にやって来て、首を斬り落としてしまう。
だが「ババサレ!ババサレ!ババサレ!」と三回唱えれば、老婆は慌てて逃げていくという。
俺は、クラスメートから話を聞かされたものの「くっだらね~wwwww」と笑い飛ばした。
ところがその晩、ホントに鎌を携えた老婆が、ドアを蹴破って部屋に入り込んできやがった。
驚いた俺は死に物狂いで、
「ババサレ!ババサレ!ババサレ!」
と声を振り絞って叫んだ。
しかし、老婆は逃げるどころか、不気味な笑みを浮かべながら、どんどん近づいてきやがる。
俺は、首に押し当てられた冷たく光る鎌に震えながら、自分の犯した重大なミスに気付いた・・・・・・ッ!
by.鈍色蝶々