友達のkちゃんが金比羅公園で遊んでいた時のお話です。
kちゃんは金比羅公園で散歩をしていました。途中、お手洗いに行きました。
kちゃんは霊感があったのですが、その時、「何者かに見られている」
と、すぐに感じたそうです。
この時、kちゃんはこれが恐怖の始まりである事を考えてもみませんでした。
見てみると、
「パタパタくん こんにちは」
と、書いてあったのです。
でも、kちゃんは
「只の落書きか……」
と、思って気にしませんでした。
そして、お手洗いから出て、遊ぼうと思い、シーソーを見ると、
「パタパタくん 今向かってる」
そう、書いてありました。
kちゃんはそれも、気にしませんでした。
駐車場に帰ると廊下には
「パタパタくん もうすぐ着く」
次に
「パタパタくん もう着く」
さらに
「パタパタくん キミの近くにいる」
そして…
「後ろを向いてごらん」
kちゃんは後ろを向きました。
そこには、モアイの顔をして羽の生えた
バケモノがいたのです。
kちゃんは逃げようにも体が動きませんでした。
その時後ろから手を引かれました。
見ると、お母さんがいました。
寸での所でお母さんが助けてくれたのです。
kちゃんは夢中で逃げました。
パタパタくんらしき怪物はチーターのような速さで追いかけてきます。
と、その時転んでしまいました。
あまりの痛みと恐怖にうずくまってしまいました。
「誰か助けて!」
心の中でそう願うと、
怪物は頭からスーッと消えていきました。
kちゃんはその後、無事に帰ることができました。