丈六寺(じょうろくじ)。徳島市丈六町にある曹洞宗の寺院。その歴史は古く白雉元年(650年)に始まるという。数々の文化財があり阿波の法隆寺とも呼ばれるこのお寺は、血天井があることでも知られる。
戦国時代、土佐(高知)を治めいていた長宗我部元親は阿波国に攻め込んだ。しかし那賀郡まで攻め入った際、勇猛で知られる牛岐城(富岡城)主の新開入道道善(新開遠江守忠之)を相手に苦戦を強いられたという。その後、新開道善は長曾我部氏に下り家臣として仕えていたが、元親は影響力のある道善が邪魔だったため、秘かに道善暗殺の計画を立てた。
天正9年10月16日(1581年11月12日)、論功行賞と称して道善と家臣を丈六寺に呼び出し酒宴を開いた。そして夕刻になり、道善が宴を辞して帰ろうとした時、隠れていた元親の家臣に襲撃させ、道善とその家臣を全員殺害したのだ。
この襲撃により、丈六寺の縁側の板には道善と家臣の血のりが大量に付き、いくら洗ってもその跡が残ったので、縁側の板は境内にある徳雲院前の回廊の天井板に使われることになった。今でも天井板には茶色い手形や血痕が残っていて襲撃のすさまじさを物語っている。
いまだに道善の無念の想いが残っているためか、この血天井を見ると軽い頭痛を催す人もいるそうだ。
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