日高市女影(おなかげ)にある野池で千丈ヶ池とも呼ばれる。へらぶなやバス釣りが出来る釣り場としても知られているが、女性の霊が出る、水面に女性の姿が映ると言われ心霊スポットとも言われる。
この幽霊の話は江戸時代の文政13年(1830)に編纂された『新編武蔵風土記稿』に書かれている。
「村内に千丈ヶ池と伝地ありて、往古せんと伝ひし女此池に身を投て死せしが、その後彼女の影時として池中にあらはれしかば、土人これを女影と呼びしより、村名も起こりしといへり、最妄誕の説なることは歯牙を待ずして知られなり」
現代語にすると、「村内に千丈ヶ池と呼ばれる池があって、昔「せん」という名の女性が池に身を投げ、それ以降水面に彼女の影が映ることがあったので、地元民はこれを女影と呼ぶようになり、それが地名となった。しかしこれはお話にならない妄説である。」
『新編武蔵風土記稿』の編者は、女影という地名の起こりと伝説を結び付けることを妄説として否定しているが、女の影が映るという伝説があることを紹介している。
この女性に霊については、戦(いくさ)で家族を亡くした女性が悲しみで身を投げたとも地元では伝えられている。この辺りで起きた戦いと言えば、南北朝時代の女影ヶ原の戦いが有名なので、おそらくその時代に亡くなった女性と思われる。
ちなみに女影という地名は、おそらくこの辺りを支配していた女影氏に由来すると思われるが、この女影氏は武蔵七党の丹党の一族、あるいは横山党の流れとも言われ謎の多い氏族で、結局女影の由来は現在も不明らしい。
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