この一枚は、とある地方の温泉宿で、露天風呂を撮影したものであるという。湯煙の中、人々が温泉に浸かっている。写真中央付近、温泉に流れ込んでいる滝に目を移していただきたい。その滝の中に、剣を持った石像と思しきものが、ご確認いただけるだろうか。その表情は、怒りに満ちているようにも見える。投稿者によると、撮影当時、ここにそのような石像はなかったという。調べてみると、この温泉宿ができる以前、この場所には不動明王を祀った神社が建っていたことが分かった。理由までは分からなかったが、その神社は隣町に移設されたという。もしかしたら、その神社に祀られていた不動明王が、神社の移設に難色を示しているのかもしれない。