これは、投稿者の祖母が若い頃、旅行に行った際に撮った写真である。休憩所でお弁当を広げている、誠に和やかな光景であるが、どうやらその味を楽しんでいる場合ではなさそうである。画面右端の男性に向かって、何本もの腕が伸びている。男性は投稿者の祖母の友人だったというのだが、旅行後交通事故に遭い、半身不随の重傷を負ってしまったという。この場所にどういう謂れがあるのかわからないが、投稿者の祖母によれば、建物の隅に祠の様なものが建っていたという。写真の男性のその後がずっと気になっていた祖母が、最近になってこの古い友人を訪ねたらしいが、残念ながら既に亡くなってしまっていたという。