俺は佐藤あきら。ごく平凡な中学生だ。
強いて言うならば、先祖代々受け継げられてきた呪文を暗記している。
「伽藍死・余氏・破・御論世・夜烏瀬」と言う内容だ。
読みは「ガランシ・ヨウジ・ハ・ゴロンセ・ヤウゼ」だ。
一体なんのためにこの呪文があるのだろう。
特に禁じられているわけでもないらしいし。
そもそも、うちは陰陽師の家系じゃないし。
明日友達に相談してみよ。
「あのさあのさ、ちょっといい?」
「何、佐藤?」
こいつは俺の友達の大石。陰キ((殴。。。優等生だ。
「うちに代々伝わる呪文ってあるじゃん?」
ちなみに大石には小4の時、すでに呪文のことを話してる。
「あー、確か小4の時に話したね。」
「結局なんなんだろうって思ったの。」
「先祖はただの下級藩士って、調べたら出てきたよね。」
「うん、なんなんだろ。」
「もっかい調べて欲しい。」
「ほえ?」
「だから、もっかい調べて欲しい。」
「まあ、今より情報はあるかもしれないし、調べとく。」
交渉成立。このあと学校+部活をちゃちゃっと終わらせた。
よし、下校だ。
っと思っていたら、包丁を持った何かが出てきた。
「ソッソタセネヨゴリ」
「アモイ、ソタウオケレ?」
・・・は?
「サウタノリボ、セモツセノエタ!」
よくわからない。
呪文みたいなのを話してきたら、襲いかかってきた。
ん、呪文?
あの呪文を唱えてみよう。
「ガランシ・ヨウジ・ハ・ゴロンセ・ヤウゼ」
そう言ったらすぐに逃げてった。
結局何だったんだろう。