私の従兄弟が大学時代、山岳部に所属しており、岐阜県の「穂高岳」に登山したときの話です。
パーティ3名で、麓から「穂高岳」山頂近くの山小屋目指して登っていました。
山小屋近くの「馬の背」(左右が崖ですれ違いが困難な場所)を登っていた時
山の上から1人の登山者がおりて来ました。時計を見ると午後3時・・すれ違った登山者はどう考えても
夕暮れには麓に帰れません。パーティの一人が彼に声をかけ「こんにちは」「大丈夫ですか」と声をかけた時
その登山者は、跡形もなく消えてしまいました。翌日、声をかけたパーティの一人が滑落して死亡。
従兄弟が一晩中谷底で彼を介護、もうひとりが救助隊に連絡に行きましたが手遅れでした。
それ以来、従兄弟はプッツリ「登山」を止めました。彼は「午後になったら山頂付近の下山者に声をかけたら死ぬぞ」
て口癖のように言ってました。
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