新潟県魚沼市内を通る新潟県道50号小出奥只見線の、上折立から奥只見ダムまでの区間。
この道は、かつて日本最大の電源開発事業のために、国力をあげて開発された道である。
行く手にあるものはただ一つ、2006年時点での国内ダム総貯水量第一位の奥只見ダム(6億百万立方メートル)。
ダムを生み出し、管理するためだけに設けられた、開発道路。
それが、“奥只見シルバーライン”と後に愛称され、年間15万台が訪れる観光道路になる道の、始まりだった。
道路の開通は、昭和32年。
国営の電源開発株式会社によって施工され、3年の年月と延180万人の労働力が投入された。
開通した全長22kmの資材運搬道路には、あわせて19本、合計延長18km余りの隧道が掘り抜かれ、他に類を見ないトンネル連続道路が出現したのである。
開通後にはすぐに奥只見ダムの本工事、さらに下流の大鳥ダムの工事が続き、やがて奥只見の電源開発は当初の目的を達することとなるのである。
ダム完成後もその管理のみに利用されていた本路線が一般に開放されたのは、昭和44年に管理が電源開発から新潟県に譲渡されたことを契機とし、昭和46年に観光有料道路「奥只見シルバーライン」が盛大に開通したのである。
その後は、奥只見湖自体が強力な観光資源となったのに加え、尾瀬への最短ルートとして、また並行する国道のバイパスとしても機能し、春スキーから夏の避暑、秋の紅葉までと三季に亘り愛される、県下有数の観光道路となった。
昭和52年には無料開放されると共に県道へと昇格し、利用の幅をさらに広げつつ現在へと至る。
「殉死した作業員の霊が出没する」「浮遊霊の吹き溜まりになっている」などの噂がある。
全線にわたって二輪車進入禁止なので気をつけよう。
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