【意味がわかると怖い話】古いテレビ

俺のジンクスと夢

「俺にはあるジンクスがある。夢で見た悪いことは起こらないが、夢で見たいいことは叶わないというジンクスだ。 まあ例として2つの出来事を上げるか。これは俺がガキだった頃の話だが、その時俺は夢で当時憧れだった3DSをもらう夢を見た。 だけど、朝起きたら弟が3DSをもらっていたんだ。俺は泣いて悔しがったね。 まあ2つ目といこう。これはおれが社会人なりたてだったころだ。 就職が決まったが、卒論のグラフの重要な部分に間違っていた部分が見つかって、内定取り消しになるという夢だ。 まぁ、実際に卒論は間違っていて1年留年することになったんだが、グラフの色が変わっていた。 この事例から推測するに、俺のジンクスはゆめのなかのできごとを一つだけ、それも夢の中であまり関係ないことを変えるものらしい。 それはさておき今日の朝、トラックに引かれ、腕の骨折だけで生きているという夢を見た。ということは、俺はきょう事故に合わない！ おっと、もういかなきゃ、じゃあな。」 会話はここで終わっている。

おまえの病気

「おまえの病気はおっかない」 祖母に言われていた言葉が高校生になった今になって俺を苦しめた。 憧れの高校に入ることが出来た俺は寮に住むこととなった。 実父が死んでから家族から見放された自分にとっては最高の転機だと思い込んでいた。 中学１年生のとき、俺の実父は死んだ。元々実父と仲良くなかった俺は正直全然ショックなんて受けなかったし、逆に家庭の権力を握る父の束縛から解放されて清々していた。そんなことより、好きだった祖母の態度が冷たくなったことが一番ショックだった。祖母の口数は父の死を通して明らかに減り、酷く他人行儀になった。何を話しかけても青白い顔でため息をつくだけで今までの優しさはどこかに消えていた。ただ時々「おまえの病気はおっかない」とつぶやくだけ。俺が病気だと？祖母の言葉にそのたび疑念を抱いたが祖母を指摘することはできず、それどころかどこか罪悪感というかうしろめたいという感情が湧いていた。しかし祖母が死んでからその感情はどこかに消え失せた。 ひとり身となった俺は父が残した僅かな貯金を切り崩し頑張って勉強した。憧れの高校は自分の学力を大きく上回っていたが必死に勉強した結果見事合格することができた。家から離れた高校では寮生活の必要があった。寮費は安く、仲間も多かったため俺は信頼のできる友達を作ることが出来ると思った。俺は仲間に積極的に絡んだ。その結果同じ寮に住む仲間とはすぐに打ち解けた。これこそ順風満帆な生活。どこか知らない過去の自分が変わっていくような気がした。 しかしそんな充実した生活は一番信頼していた友達の一言によってかき消された。 「おまえの病気は気持ち悪い。おまえとは一緒にいたくない」 俺はショックで気を失った。 目が覚めた時、俺は病院にいた。 友達は殺された。俺も下腹部を刺されていたらしい。俺は悲しみの中、どこか仕方がないかと思い、また深い眠りについた。 次に目が覚めたとき... 俺は誰かの叫び声と遠くで聞こえる救急車のサイレン音に包まれながら宙の風を切っていた。 俺は夢心地のなかでずっと抱えてきた不安から解き放たれた。

遠足

「明日は遠足雨は嫌だ！！」子供が怒鳴り狂うお母さんが触れてる坊主を作った。でも、そんなんで入れないよ、もっと大きいのがいいよ、怒鳴り狂うばかり。お母さんは中くらいのてるてる坊主を作った。でも、もっともっと大きいのじゃないと入れないよーー!!とまた怒鳴りました。そして大きいてる坊主を作って晴れました。

千羽鶴

高校は離れたんだけど近所の友達が…、友達っても母親同士が仲良しな位であんまり付き合いはないけど、そいつが入院したんで見舞いに行った。 何で入院したのか知らないんだけど行ったら寝てた。 枕元には千羽もない百羽位の折り鶴が吊ってあってちょっと触れてみると『クラス一同より』って書いてあった。 俺はあまりクラスに馴染めていなかった事もあってそいつをちょっと妬ましく思った。 そのせいで少し乱暴に引っ張ってしまったのか鶴が２つ落ちた。 うわっ縁起悪いかも、、 と慌てて拾ったらそいつが目を開けた。 俺はバレないように折り鶴をポケットに隠した。 他愛ない話して帰宅した。 途中ポケットから折り鶴を取り出した。 何となく広げてみた。 確認のために残ったもう１つも広げた。 折り鶴を持ってきてしまった事を俺は後悔した。